レールの高温化
レールの座屈は、鉄道事業者にとって安全と性能に関わる重要な問題であり、座屈を引き起こす原因の1つがレールの高温化です。日中のレール温度や気温は、快晴の時や雲が部分的にしか現れていない時に著しく上昇するため、夏季にレールの座屈が起きる危険性が高まることを意味しています。
マニュアル作業による温度計でのレール温度確認は、通常メンテナンス作業者が行います。測定値は作業員や計測手法に左右されるため、精度や一貫性が低下する可能性があります。状況によっては線路横にまで接近して温度を計測しなければならず、適切で安全な方法でないことは明らかです。
ヴァイサラ鉄道向けIceCast温度[「鉄道向け」はいただいた用語集より。「IceCastレール温度検知」?]システムでは、年間を通じたレール温度のリモートモニタリングが可能であり、線路脇での作業は不要です。バラスト敷きの枕木上に線路と平行して敷設された導体レールか、直接走行レールに設置された温度センサを通じてレール温度を通知します。全観測地点の気温と相対湿度のデータもご提供します。
データはヴァイサラIceNet Bureauにより自動的に収集され、専用WebサイトのIceWeb上か、IceViewを通じて表示されます。通常の表やグラフ表示のほか、複数のステータスマップによりネットワーク全体の状況を可視化できるため、必要時のみメンテナンス作業者を動員して対応できます。
複数の温度閾値の設定が可能で、メンテナンス作業者はネットワークの状況をオンラインで遠隔地から把握し、それぞれの閾値で所定の手順に従って対応できます。例えば、レール温度が49ºC~53ºCであれば、列車は高温による速度制限が必要になるかもしれません。
冬季にはレール温度の0ºC(またはユーザー設定による閾値)未満への低下を通知によって確認できるため、冬期メンテナンス業務のスケジュール管理に役立ちます。