サウンディングシステム・ソフトウェアのGPS風検出部分の修正(2009年6月~7月)

このページでは、お客様ご使用のラジオゾンデ地上受信システムの修正を正しく行うためのサポートを目的としています。修正は、2009年夏以前に提供された地上受信システムの各ソフトウェアバージョンを対象としています。本ページは以下の内容で構成されています。
  • ラジオゾンデ地上受信システムの全バージョンのソフトウェア修正パッケージ
  • MW15、MW12、MW11アップグレード用参照ドキュメント
  • 2009年6月、ヴァイサラはサウンディングシステム地上受信装置に、GPSデータの品質管理に関するソフトウェア上の不具合を発見しました。
  • この不具合が起きると、地上受信システムを用いた観測で風向風速情報を収集できないか、GPS風検出機能による観測を開始できません。PTU(気圧、気温、相対湿度)測定は、PTU専用モードを選択することで実行できます。(以下にマニュアルを掲載)
  • この不具合は、Loran-Cラジオゾンデ(RS92-KLほか)またはPTU専用ラジオゾンデ(RS92-Kほか)による観測には影響しません。さらに、RS80シリーズのGPSラジオゾンデ(RS80-15Gほか)による観測にも影響しません。
  • ご不明な点は、当社ヘルプデスク(helpdesk@vaisala.com)または担当のセールスまでお問い合わせください。

ソフトウェア修正パッケージ

下表に掲載されたリンクより、お客様ご使用のシステムに対応したソフトウェア修正パッケージを選択してください。
AUTOSONDE、MW31およびMW21システムのソフトウェア修正パッケージは、以下のプログラムを実行する単一の.exeファイルです。
1. システムに現在インストールされているDigiCora IIIソフトウェアを検出し、バージョンを確認します。
2. 置換されるファイルのバックアップコピーを作成します(gpsdcc.dllからgpsdcc.bakを作成)。
3. 当該ソフトウェアバージョン用の修正版ファイルをシステムにインストールします(当該ソフトウェアバージョンの既存のgpsdcc.dllを修正済みファイルに置換)。
MW15、MW12およびMW11システム用ソフトウェア修正パッケージは、現行バージョンのMWGカードファームウェアにのみ対応しています。


ご使用のシステムに搭載されているソフトウェアのバージョン確認方法

AUTOSONDE、MW31およびMW21システムでは、インストール用パッケージを作動させる前にソフトウェアのバージョンを確認する必要はありません。パッケージがソフトウェアのバージョンを検出し、必要な修正作業を実行します。ソフトウェアのバージョンを確認したい場合は、下記のWindowsレジストリキーを確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Vaisala\DigiCoraIII
MW15、MW12およびMW11システムについてはインストールマニュアル(下記にリンクを掲載)をご覧ください。


インストール前の状態に戻す方法

AUTOSONDE、MW31およびMW21システムをご使用の場合は、WindowsオペレーティングシステムのAdd/Remove ProgramsツールによりDigiCORA GPShotFixをアンインストールしてください。Add/Remove Programsツールは通常、オペレーティングシステムのコントロールパネル内にあります。現在のところ、アンインストールが必要になる事例は報告されていません。

AUTOSONDE
ソフトウェアバージョン
ソフトウェア修正パッケージへのリンク
コメント
3.52.1、3.52
ソフトウェアバージョン3.52.2または3.52.3が搭載されたシステムにはインストールしないでください。
3.52.3、3.52.2
お客様に個別に配布される特定の修正
これらのソフトウェアバージョンでは、既知のインストールはすべて修正済みです。

MW31/MW21:
ソフトウェアバージョン
ソフトウェア修正パッケージへのリンク
コメント
3.61.1、3.61
AUTOSONDE、MW31、MW21システムに共通のインストールプログラム
3.52.1、3.52
AUTOSONDE、MW31、MW21システムに共通のインストールプログラム
3.51
AUTOSONDE、MW31、MW21システムに共通のインストールプログラム
3.12
AUTOSONDE、MW31、MW21システムに共通のインストールプログラム
2.17
AUTOSONDE、MW31、MW21システムに共通のインストールプログラム

MW22M:
MW22Mシステムは、RS92-SGPゾンデをご使用の場合にのみ修正が必要になります。RS92-AMゾンデによる観測には不具合による影響はありません。
ソフトウェアバージョン
ソフトウェア修正パッケージへのリンク
コメント
3.12(全システムでこのソフトウェアバージョンを使用)
テスト完了済み。MW22Mシステムのアップグレードはhelpdesk@vaisala.comをご利用ください。お客様に個別にご連絡します。

MW15、MW12、MW11:
MWG2xxカードファームウェアGPSアップグレード用インストールマニュアル:M2110034EN-A.pdf. ファームウェアソフトのアップグレードにはパソコン、METGRAPHソフトウェア用ケーブルなどのシリアルケーブルが必要です。インストールマニュアルの別表Aには、対応ケーブルの配線図を掲載しています。ファームウェアアップグレードのインストールに問題がある場合や、所要ケーブルをご希望の方は、当社ヘルプデスク(helpdesk@vaisala.com) までお問い合わせください。
MWGバージョン
ファームウェアの現行バージョン
ソフトウェア修正パッケージへのリンク
MWG211
5.04
ソフトウェア修正パッケージ MWG211_504B.zip
MWG211_504B.exe (自己解凍版)
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.04B。
MWG210、MWG210A
5.04
ソフトウェア修正パッケージ MWG210_504B.zip
MWG210_504B.exe (自己解凍版)
注:MWG210Aカードにも対応。
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.04B。
MWG210、MWG210A
5.02A
ソフトウェア修正パッケージ MWG210_502B.zip
MWG210_502B.exe(自己解凍版)
注:MWG210Aカードにも対応。
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.02B。
MWG203、MWG203A
5.02A(RS92搭載の全システムでこのバージョンを使用)
ソフトウェア修正パッケージ MWG203_502B.zip
MWG203_502B.exe(自己解凍版)
注:MWG203Aカードにも対応。
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.02B。
MWG201A
5.02A(RS92搭載の全システムでこのバージョンを使用)
ソフトウェア修正パッケージ MWG201A_502B.zip
MWG201A_502B.exe(自己解凍版)
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.02B。
MWG201
5.02A(RS92搭載の全システムでこのバージョンを使用)
ソフトウェア修正パッケージ MWG201_502B.zip
MWG201_502B.exe(自己解凍版)
アップグレード後のMWGカードのファームウェアバージョンは5.02B。

 
Q&A(2009年7月)

どのような不具合ですか?
2009年6月20日以降、ヴァイサラDigiCoraサウンディングシステムMW11、MW12、MW15、MW21、MW31およびAUTOSONDEシステムに、GPS観測用途での機能障害が発生しています。この障害はソフトウェア修正パッケージをインストールすることで解決できます。Loran-C無線航法システムやPTU専用ソンデによる観測には影響はありません。さらに、旧世代のRS80-15G GPSラジオゾンデも、GPS処理の形態が異なるため、観測への影響はありません。

不具合の原因は?
この不具合は、GPSデータの品質管理用ソフトウェアの欠陥によるものです。この欠陥はGPSアルマナックの週番号が最近512から513に変更され、ソフトウェアが512を超えるGPS週に正しく対処できなかったことと関連しています。

未修正のヴァイサラ製品では、ソフトウェアの不具合によりどのような問題が起きますか?
典型的な問題は、GPS測風機能による観測を実行できないことです(マニュアル型サウンディングシステム)。あるいは、すべてのGPS風況データが失われます(AUTOSONDEサウンディングシステム)。

不具合が起きているのは地上システムとラジオゾンデのどちらですか?あるいは両方に見られますか?
不具合が起きているのは地上受信システムです。ラジオゾンデに問題はなく、またこの不具合によるラジオゾンデへの影響もありません。

ドロップゾンデによる観測業務への影響はありますか?
ありません。ドロップゾンデシステムにはMWGカードも含まれますが、ソフトウェアが異なります。ドロップゾンデシステムのソフトウェアには欠陥はありません。

不具合が検出されたのはいつですか?
不具合は2009年6月21日に発生し、ヴァイサラは6月22日月曜日2:00 UTC頃に最初の報告を受けました。初回ソフトウェア修正パッケージは6月23日10:15 UTC頃に、全バージョンに対応した修正パッケージの完全版は2009年6月25日10:00 UTC頃に、それぞれ公開されました。

不具合はシステムにどのように表示されますか?
「GPSに同期化していません("GPS not synchronized")」などの受信メッセージか、ラジオゾンデを屋外に搬出した場合は、「警告:データ不足です("Warning - insufficient data")」などのメッセージが表示されます。

ユーザーは何をする必要がありますか?
ご使用のシステムにソフトウェア修正パッケージを速やかにインストールしてください。観測業務を正常に継続することができます。
 
一時的または恒久的に問題を解決する方法は?
ソフトウェア修正パッケージのインストールにより問題を解決できます。
ソフトウェア修正パッケージのインストールに関するサポートをご希望の場合は、当社ヘルプデスクまでEメール(helpdesk@vaisala.com)にてお知らせください。

ソフトウェア修正パッケージのリモート配布は可能ですか?
はい、ソフトウェアの修正パッケージはWebサイト(http://www.vaisala.com/)またはEメール(必要な場合)でのリモート配布が可能です。
WebサイトまたはEメールによるアップデートをご利用になれない場合は、ご要望に応じてアップデート用のCD-ROMまたはDVDをご提供しています。